HEMSとは?【各メーカーの導入費用や補助金を解説】
HEMSの導入で悩んでいませんか?
太陽光発電や蓄電池より、知名度が低いため、導入しようか迷う方も少なくありません。
そこで今回は、HEMSの仕組み、メリット・デメリットなど、詳しく解説します。
記事の後半では、HEMSのメーカーや補助金について紹介していますので、ぜひ最後までご覧下さい。
目次
HEMSとは?【仕組み・特徴について】
HEMSは、「Home Energy Management System」の略で、「家庭用の電化製品のエネルギー使用量を目で見て管理できるシステム」という意味があります。
家中の電気状況を見える化し、家庭の電力をコントロールするのが特徴です。
ガス・電気・水道の使用量が見られたり、HEMSと連携した家電製品が操作できたりします。
電力使用量の確認や家電製品の操作は、付属のモニターやスマートフォンなどの画面から管理できます。
HEMSは、エネルギーを管理するシステムの名前であり、製品の名前ではないことを頭に入れておきましょう。
HEMSを自宅に導入する3つのデメリット
HEMSを家庭に導入する上で、注意したいポイントがあります。
HEMSは知名度が低く、デメリットの情報が少ないため、事前に特徴を理解しておけば、購入後も後悔せず利用できるでしょう。
それでは、HEMSのデメリットについてご紹介します。
導入費用が高い
HEMSを導入するには、約15〜20万円の費用が必要になります。
本体と別に工事費用がかかるため、高額になりやすいです
各メーカーによって価格は異なりますが、本体+分電盤+工事費がかかります。
その他にACアダプターや無線LANの設置が必要になることも頭に入れておきましょう。
HEMS対応の電子機器が少ない
HEMS対応の家電製品は少なく、対応機種が限られています。
既存の物では対応できないことも多く、新しい物に買い替える必要があります。
また「ECHONETLite」に対応していないと、HEMSと連携して使うことができません。
ECHONETLiteとは、太陽光発電などの家電製品を制御できる通信システムのことで、HEMSと連携して使える機器の証とも言えます。
2つのシステムを連携して利用する際は、HEMS対応の家電製品に無線LANアダプターを通して利用しましょう。
知名度が低い
太陽光発電や蓄電池は、耳にすることが多い一方、HEMSの知名度は低めです。
「HEMS・MEMSの国内市場を調査」によると、HEMSを使用している家庭は、全国で2.0%しかないため、導入するメリットの情報が少なく、知名度が低い傾向にあります。
政府は、補助金制度を導入したり、省エネ家電の補助制度を導入したりと「2030年までにHEMSを全世帯に普及させる」ことを目標に力を入れています。
HEMSを自宅に導入する3つのメリット
ここまでは、デメリットについて見てきましたが、あまり知られていないHEMSのメリットについて解説していきます。
両方をしっかり理解して、HEMSの導入を検討していきましょう。
電気を使いすぎていないかチェックできる
電力の使用量をモニター越しに見ることで、電気の使いすぎなどを確認できます。
HEMSによって電力使用量を設定できるため、使い過ぎてしまった場合も、家電製品の電力を自動的に制御するので安心です。
「どの家電製品が多く使われているのか」いち早くチェックすることで、自然と節電意識が高まり、環境とお財布に優しい生活を送るキッカケになるでしょう。
外出時に家中の電気を管理できる
HEMS対応の分電盤を導入することで、外出時も家電製品の操作が可能になります。
スマートフォンやタブレットから、HEMS専用のアプリをダウンロードすると、家電製品の稼働状況が見れたり、スイッチのオンオフができたり家中管理できます。
また、ペットを飼っている人も、エアコンの温度調節ができるので、日中留守な場合も安心です。
補助金が使える
太陽光発電や蓄電池を導入する際に、HEMSと組み合わせると、DER補助金制度の利用ができます。
DER補助金は、国の補助金制度として利用でき、更に自治体と併用できる場合もあります。
HEMSのみの設置は、補助金が受け取れないケースが多いため、これから省エネ住宅を検討している方は、ぜひ太陽光発電や蓄電池とセットで補助金制度を利用してみて下さいね。
HEMS導入は補助金の利用がお得!【2022年の価格】
国が行う「令和4年ZEH支援事業」の二次、三次公募の受付は終了しているため、現在はZEH補助金の利用ができません。
しかし、お住まいの自治体で補助金を行っている場合もあります。
関東で募集されている一部の補助金は、下記の通りです。
申請期間 | 補助金額 | 条件 | |
足立区 | 令和4年4月11日から令和5年2月28日まで | 補助対象経費3分の1、上限5万円 | 令和4年4月1日以降に購入した蓄電池又はHEMSを設置 |
市川市 | 令和5年3月15日まで | 50,000円 | 太陽光・蓄電池・HEMSを同時に設置 |
川崎市 | 令和4年4月5日~令和5年1月31日 | 1万円 | 新築又は建売、既築 |
関東の一部の地域では、 1万〜5万円まで補助金が支給される傾向です。
なお、お住まいの自治体の条件によって、補助金額は変わります。
場合によっては、補助金がない地域もあるので、一度、問い合わせてみてくださいね。
HEMSの導入費用はいくら?【各メーカー2022年の価格相場】
大手3メーカーのHEMSの導入費用は、下記の通りです。
機種 | 情報収集ユニット | モニター+アイセグ内蔵型 | 特徴 | |
シャープ | MKN704 | 29,700円 | ー | ・部屋ごとの温度、湿度、ハウスダストなど細かくチェックできる ・AI ソーラーチャージ機能で太陽光で作った電気を自動活用 |
AiSEG2 (Home loT) 7型モニター機能付 MKN713 | ー | 64,898円 | ・音声操作で家全体の家電製品をコントロール ・IoTやAIに対応のため、天気予報に合わせて無駄なく充電をコントロール | |
三菱電機 | HM-GW03 | 42,531円 | ー | ・毎月の節電目標を簡単に設定し、使い過ぎ時に自動制御 ・送風機能を搭載しているため、夏は冷風、冬は温風を送る |
東芝 | HEM-GW16A | 3,3000円 | ー | ・インターネットに接続することなく家電操作が可能 ・外出先、家のみの使用状況に合わせて使い方が選べる |
(※税込価格)
工事費やACアダプターの費用もかかるため、10万〜20万円ほどの費用がかかります。
国と自治体の補助金を利用できれば、導入費用の半分程度で設置できる場合もあります。
現在、太陽光発電や蓄電池を検討している方は、HEMSを合わせることで、補助金を使って費用をカバーできるしょう。
HEMSと太陽光発電の連携が可能!【効率良く電気を管理】
HEMSは、家電製品や太陽光発電などと連携ができ、家中の電力管理が可能です。
太陽光発電で作った電力は、モニター越しでチェックしたり、家電製品を操作したりすることで効率よく使用できます。
各メーカーの価格や特徴を理解して、住まいの状況にピッタリなHEMSを導入しましょう。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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