【電力会社別】オール電化住宅は電気代が時間帯によって変動！

安全性が高く、人気が高いオール電化住宅。

しかし、オール電化住宅は電気だけで家電や住宅設備を動かすので、電気使用量は多くなってしまいがちです。

そこで今回は、オール電化住宅が加入している料金プランは、いつ電気代が安いのかを電力会社ごとに紹介します。

また、記事の最後には今よりも電気代を安くするコツを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

オール電化住宅で電気代が気になる時にチェックするポイントは？

オール電化住宅で、電気代が高いと感じたら以下のポイントをチェックしてみましょう。

オール電化向けの料金プランに加入していても、電気の使い方次第では電気代が高くなってしまいます。

ポイント① 電気が高い時間に多く電気を使っていないか？

オール電化向けの電気料金プランは、特定の時間（主に夜間）の電気代が安くなっています。

対して、電気代の安い時間帯以外は電気代が高く設定されています。

電気代が高い時間に電気を多く使用してしまうと、電気代が高くなってしまうので注意しましょう。

ポイント② 電気代が安い時間帯を知っているか？

オール電化住宅に住んで、オール電化向けの電気料金プランに加入していても、何時から何時の電気代が安いのかを知らない人は意外と多いです。

電気代が安い時間帯を知らなければ、電気代を節約することはできません。

ポイント③ プランが生活スタイルに合っているか？

オール電化向けの料金プランは、プランによって電気代が安い時間帯が異なります。

せっかく電気代の安い時間帯がある料金プランに加入していても、電気使用量が多い時間帯に電気代が高くなるプランに加入していては、電気代を抑えることができません。

自分や家族の生活スタイルや、家電の使用時間に合ったプランを選ぶことで、電気代を抑えることができます。

【オール電化住宅向け】電力会社ごとの電気代や安い時間帯はいつ？

次に、電力会社ごとに電気代の安い時間帯や電気料金を紹介します。

それぞれ電気料金や電気代の安い時間帯が異なっているので、注目しながら確認してみてください。

電力会社① 東京電力

東京電力のオール電化向けの電気料金プランは、それぞれ電気代が安くなる時間帯が異なります。

電気代が安くなるのが一番早いのは、「夜トク8」と「電気上手」です。

ただし、早くに電気代が安くなる分、電気代の安い時間帯の終わりも早いので注意しましょう。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
夜トク8	42.8円	午前7時〜午後11時	31.84円	午後11時〜午前7時
夜トク12	44.36円	午前9時〜午後9時	33.53円	午後9時〜午前9時
スマートライフL	35.96円	午前6時〜午前1時	28.06円	午前1時〜午前6時
スマートライフS	35.96円	午前6時〜午前1時	28.06円	午前1時〜午前6時
電気上手	昼間夏季：44.13円 昼間その他：40.64円 朝晩：	昼間：午前10時〜午後5時 朝晩：午前7時〜午前10時 午後5時〜午後11時	29.05円	午後11時〜午前7時

電力会社② 関西電力

関西電力のオール電化住宅向けのプランは、午後10時または午後11時には電気代が安くなります。

ただ、単純に昼夜で電気代が異なるわけではなく、同じ昼間でも時間帯や曜日によって電気代が変わります。

特に、夏季の昼間の電気代が高くなっているので注意が必要です。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
はぴeタイム はぴeタイムR	デイタイム：26.24円 デイタイム（夏季）： 28.87円 リビングタイム：22.8円	デイタイム： 平日午前10時～午後5時 リビングタイム： 平日午前7時～午前10時・ 午後5時～午後11時、 休日午前7時～午後11時	ナイトタイム：15.37円	ナイトタイム： 午後11時～午前7時
eスマート10	デイタイム：38.53円 リビングタイム（夏季）：30.11円 リビングタイム：27.36円	デイタイム：夏季の平日午後1時～午後4時 リビングタイム：午前8時～午後10時、 夏季は午前8時～午後1時、 午後4時～午後10時	ナイトタイム：15.53円	ナイトタイム： 午後10時～午前8時
時間帯別電灯	21.13円〜29.82円 （段階別）	昼間：午前7時～午後11時	15.3円	夜間：午後11時～午前7時

電力会社③ 中部電力

中部電力では、オール電化向けの電気料金プランが3つ用意されています。

それぞれ電気代は同じですが、電気代が変わる時間帯が異なるので、生活スタイルによってプランを選ぶことが可能です。

 

〈スマートライフプラン〉

デイタイム：平日・午前10時〜午後5時

＠ホームタイム：平日・午前8時〜午前10時

　　　　　　　　平日・午後5時〜午後10時

　　　　　　　　土日祝日・午前8時〜午後10時

ナイトタイム：午後10時〜午前8時

 

〈スマートライフプラン朝とく〉

デイタイム：平日・午前10時〜午後5時

＠ホームタイム：平日・午前9時〜午前10時

　　　　　　　　平日・午後5時〜午後11時

　　　　　　　　土日祝日・午前9時〜午後11時

ナイトタイム：午後11時〜午前9時

 

〈スマートライフプラン夜とく〉

デイタイム：平日・午前10時〜午後5時

＠ホームタイム：平日・午前7時〜午前10時

　　　　　　　　平日・午後5時〜午後9時

　　　　　　　　土日祝日・午前7時〜午後9時

ナイトタイム：午後9時〜午前7時

プラン	朝・昼	夜
スマートライフプラン・朝とく・夜トク	デイタイム：38.95円 ＠ホームタイム：28.76円	ナイトタイム：16.63円

電力会社④ 東北電力

東北電力では、オール電化向けの電気料金プランとして2つのプランが用意されています。

夜の電気代だけでみたら「よりそう＋ナイト&ホリデー」の方がお得ですが、昼間の電気を使いすぎると電気代が高額になるので注意が必要です。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
よりそう＋ナイト&ホリデー	34.91円〜 50.23円 （段階別）	平日・午前8時〜 午後10時	27.32円	平日・午後10時〜午前8時 土日祝日・24時間
よりそう＋スマートタイム	36.98円	平日・午前8時〜午後10時	29.91円	平日・午後10時〜午前8時 土日祝日・24時間

電力会社⑤ 九州電力

九州電力では、どのプランを選んでも午後10時から電気代が安くなります。

電気代が安くなる時間帯は全て同じですが、それぞれのプランで電気代が異なるので注意しましょう。

また、九州電力のオール電化向けプランは、季節によって電気代が変わります。

昼間に家にいることがある場合、季節ごとの電気代も必ず確認しておきましょう。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
電化でナイト・セレクト	〈平日〉 夏冬：27.57円 春秋：24.68円 〈休日〉 夏冬：21.95円 春秋：18.55円	午前8時〜午後10時	14.48円	午後10時〜午前8時
ピークシフト	夏季：45.74円 その他：21.29円〜32.10円 （段階別）	夏季料金： 夏季の午後1時〜午後4時 その他時間： 午前8時〜午後10時（段階）	13.16円	午後10時〜午前8時
時間帯別電灯	22.25円〜33.55円	午前8時〜午後10時	13.16円	午後10時〜午後8時

電力会社⑥ 中国電力

中国電力では、どのオール電化向けプランを選んでも電気代が安くなる時間は午後11時から午前8時までと変わりません。

しかし、昼間の電気代は段階別であったり、時間帯や季節によって変動するので注意しましょう。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
エコノミーナイト	38.31円〜44.95円 （段階別）	午前8時〜午後11時	30.40円	午後11時〜 午前8時
ファミリータイムプランⅠ	デイタイム夏季：47.48円 デイタイム：42.67円 ファミリータイム：42.43円	デイタイム：午前10時〜午後5時 ファミリータイム：午前8時〜午前10時 午後5時〜午後11時	ナイトタイム：30.40円	午後11時〜午前8時
ファミリータイムプランⅡ	デイタイム夏季：50.81円 デイタイム：45.68円 ファミリータイム：45.44円	デイタイム：午前10時〜午後5時 ファミリータイム：午前8時〜午前10時 午後5時〜午後11時	ナイトタイム：30.40円	午後11時〜午前8時

電力会社⑦ 四国電力

四国電力の「でんかeプラン」は、午後11時から午前9時までが電気代の安い時間帯です。

また、休日は一日中夜間の電気料金と同じ値段で電気を使用することができます。

昼間の電気料金は、夜間含め最初の10kWまでは定額で電気を使用することが可能です。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
でんかeプラン	最初の10kWまで： 11,107.80円 平日昼間：40.03円	平日：午前9時〜午後11時	30.41円	午後11時〜午前9時 休日

電力会社⑧ 北海道電力

北海道電力では、オール電化向けのプランとして「エネとくスマートプラン」が用意されています。

電気代が安くなる時間帯は、午後10時から午前8時。

さらに、日曜と祝日も夜間と同様に、電気代が安くなります。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
エネとくスマートプラン	38.04円	平日：午前8時〜午後10時	29.06円	午後10時〜午前8時 日曜・祝日

電力会社⑨ 北陸電力

北陸電力では「くつろぎナイト12」を契約することで、夜間の電力を安くすることができます。

電気代が安くなる時間帯は、午後8時から午前8時。

ちょうど夜間の12時間の間電気代が安くなります。

昼間の電気代は、土日祝日に少し安くなるので、休日に家にいることが多い家庭でも安心です。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
くつろぎナイト12	昼間（夏季）39.87円 昼間：39.87 ウィークエンド時間：33.80円	昼間：平日午前8時〜午後8時 ウィークエンド時間：土日祝日午前8時〜午後8時	26.98円	午後8時〜午前8時

電力会社⑩ 沖縄電力

沖縄電力では、「Eeホームホリデー」と「Eeホームフラット」がオール電化向け料金プランとして用意されています。

どちらのプランも電気代が安くなる時間帯は午後11時から午前7時。

どちらのプランを契約しても、夜間は同じ時間帯、同じ電気料金で電気を使用することが可能です。

昼間の電気代は、「Eeホームホリデー」と「Eeホームフラット」のプランで異なるので、生活スタイルによって慎重に決めましょう。

プラン	朝・昼	時間帯	夜	時間帯
Eeホームホリデー	昼間時間（夏季）：56.41円 昼間時間：52.92円 生活時間：44.24円	昼間：午前10時〜午後5時 生活時間：平日・午前7時〜午前10時、午後5時〜午後11時 休日：午前7時〜午後11時	夜間時間：28.66円	午後11時〜午前7時
Eeホームフラット	昼間時間：46.19円	午前7時〜午後11時	夜間時間：28.66円	午後11時〜午前7時

オール電化向けプランで電気代を節約するには時間帯がカギ

オール電化向けの料金プランで電気代を節約するためには、以下のポイントを抑える必要があります。

• 電気代が安い時間帯に電気を使用する
• タイマーを使用する
• 蓄電池を使用する

それぞれ詳しく解説します。

ポイント① 電気代が安い時間帯に家電使用を集中させる

オール電化住宅は、電気代の安い時間帯に電気を多く使用することで電気代を安くすることができます。

特に、電力消費の多いエコキュートは、夜間にお湯を沸かすことが基本です。

昼間にエコキュートのお湯を沸かしてしまうと、電気代が想像以上に上がってしまうので注意しましょう。

ポイント② タイマーを活用する

電気料金の安い時間帯に電気を使用するためにも、タイマーがある家電はタイマーを活用しましょう。

タイマーを活用して、家電の稼働時間を夜間にシフトさせることで、電気代を抑えることが可能です。

ポイント③ 蓄電池を導入する

オール電化向けの電気料金プランを契約している場合、蓄電池を単体で導入するだけで電気代を抑えることができます。

電気代の安い時間帯に、蓄電池を充電することで、昼間の電気料金が高い時間に電気を買う必要がなくなります。

1日の電気使用量と蓄電池の容量があっていれば、1日で使用する電気を安く抑えることが可能です。

太陽光発電×蓄電池の導入で時間帯を気にせず電気を使用可能！

最後に、オール電化住宅で電気代が高いと感じる方へ向けて、太陽光発電と蓄電池のメリットを紹介します。

オール電化住宅・太陽光発電システム・蓄電池は、実はとても相性がいいことが特徴です。

オール電化住宅で太陽光発電システムと蓄電池を導入することで、電気代を大幅に減らすことが可能になります。

ポイント① 無料の電気を使用することができる

太陽光発電システムで発電した電気は、無料で使用することができます。

オール電化向けプランの昼間の電気料金は、1 kWhあたり約30円から40円なので、発電した電気を200kWh使用することができれば、月々6,000円から8,000円の電気代がお得になります。

さらに、太陽光発電システムと蓄電池を併用していれば、発電した電気を夜間に使用することができます。

ポイント② 電気使用量が多くお得になりやすい

オール電化住宅は、電気使用量が多い分、太陽光発電システムを導入することで電気代がかなり安くなります。

発電量が多く、蓄電池の容量が最適な場合、ほとんど電気を買わずに生活することも可能になります。

ポイント③ 長期的な停電対策が可能

オール電化住宅で太陽光発電システムと蓄電池を導入していれば、長期的な停電にも耐えることができます。

万が一、蓄電池内の電気を停電で使い切ってしまっても、次の日の昼間に発電した電気を充電することが可能です。

ガスを併用している住宅とは異なり、オール電化住宅であれば電気さえあれば全ての住宅設備や家電を使用することができます。

水道が止まっていなければ、停電が起きてもお風呂に入ることも可能です。

オール電化住宅で太陽光発電システムと蓄電池を導入していれば、停電が起きてもいつものように生活することができます。

オール電化で電気代が高い時は電気代が安い時間帯を必ず確認！

今回は、オール電化住宅向けの料金プランについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

オール電化住宅向けの料金プランは、夜間の電気料金が安く設定されています。

契約している料金プランの電気代の安い時間帯を知っておくことで、電気代を節約することが可能になります。

▼関連記事はこちら

蓄電池
太陽光発電
パワーコンディショナ
エコキュート
IH
外壁塗装
ポータブル電源