【費用やメリット】エコキュートからエコジョーズに変更可能？

名前が似ているエコキュートとエコジョーズですが、お湯の作り方に大きな違いがあります。

今回はエコキュートからエコジョーズに変更することは可能なのかについて解説します。

記事内では、エコキュートからエコジョーズに変更する時のメリットとデメリットも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エコキュートからエコジョーズに変更は可能？

結論から言うと、エコジョーズに変更することは可能です。

ただし、エコキュートを使用している状況によっては、思ったよりも費用がかかってしまうことがあるので、注意が必要です。

ポイント① 基本的には変更可能

基本的には、エコジョーズに変更することは可能です。

エコジョーズに変更するときは、予算オーバーしてしまわないよう、事前に必要な費用を確認しておくことがおすすめです。

ポイント② オール電化住宅の場合ガスを引く必要がある

エコジョーズを導入するためには、住宅にガスが引かれている必要があります。

オール電化住宅に住んでいて、エコジョーズを導入する場合には、新たにガスを引かなければいけません。

場合によっては、大規模な工事が必要になってしまうので、注意が必要です。

ポイント③ ガス会社を新しく契約する必要がある

オール電化住宅に住んでいる場合、ガスを新たに引き込み、ガス会社と契約しなければいけません。

ガスの料金プランによっては、エコキュートを使用している時よりも、光熱費が上がってしまう可能性があります。

エコキュートからエコジョーズに変更するときに必要な費用は？

エコキュートからエコジョーズに変更する時に必要な費用は、以下の4つです。

• エコジョーズの本体費用
• 工事費用
• エコキュートの廃棄費用・撤去費用
• ガス供給工事費用

それぞれ詳しく解説します。

費用① エコジョーズの本体費用

エコジョーズの本体費用は、おおよそ30万円から50万円程度です。

エコジョーズの本体費用は、性能によって大きく変動します。

エコジョーズに変更する時に費用を抑えたい場合には、安いエコジョーズを導入しましょう。

ただし、安すぎるエコジョーズの場合、必要な機能が搭載されていない可能性があります。

必ず、必要な機能とエコジョーズの価格を比べ、優先順位をつけて選ぶことがおすすめです。

費用② 工事費用

エコジョーズを設置するための工事費用は、おおよそ4万円から6万円程度です。

さらに、エコジョーズがお湯を作るときに排出する「ドレン水」を排出するための工事費用が1万円前後かかります。

エコジョーズは、お湯を作る時に排出された酸性の水を、本体内で中和してドレン水として排出します。

エコジョーズを導入する場合は、工事費用に加えて、ドレン水排出工事も必須です。

費用③ エコキュートの撤去費用・廃棄費用

エコキュートからエコジョーズに変更する場合、今あるエコキュートの撤去費用と廃棄費用が必要になります。

エコキュートの廃棄費用は、1万円から2万円程度です。

自治体によっては、エコキュートを自分で捨てることができるケースもありますが、本体が大きく、運搬に手間がかかるので業者に頼んだ方が安心です。

費用④ ガスの供給工事費用

今までオール電化住宅だった場合には、エコジョーズの導入を機にガスの供給工事をする必要があります。

ガスの供給工事は、ガス管1メートルごとに1万円から2万円かかります。

目の前の道路からガス菅を引き込む場合には、10万円から20万円程度でガス管の引き込みが可能です。

ただし、家の前の道路にガス管が通っていない場合や、道路までの距離が遠い場合には、思ったよりも費用がかかってしまうケースがあるので注意が必要です。

エコキュートからエコジョーズに変更するメリットは？

エコキュートからエコジョーズに変更する大きなメリットは、お湯切れがない点です。

また、エコジョーズはエコキュートよりも小さいので、敷地内のスペースが開くこともメリットだと言えるでしょう。

メリット① 光熱費が安くなる可能性がある

エコキュートからエコジョーズに変更した場合、光熱費が安くなるケースがあります。

特に、都市ガスなど、ガス料金の安い会社と契約を結ぶ場合には、光熱費が安くなる可能性が高いです。

しかし、ガスは家で作り出せるものではありません。

エコキュートと太陽光発電システムを併用している場合に比べたら、光熱費は上がってしまいます。

メリット② スペースができる

エコジョーズは、エコキュートと異なりタンクを必要としない分、小さく設計されています。

エコキュートを使用していて、本体が大きくて邪魔だと感じていた場合、エコジョーズに変更することでスペースを有効活用できるようになるでしょう。

メリット③ お湯切れがない

エコジョーズは、お湯を使う時にお湯を作り出します。

エコキュートのように、タンクに水を貯めることがないので、お湯切れを起こしません。

また、その場でお湯を作るので、お湯を飲むことも可能です。

エコキュートからエコジョーズに変更するデメリットも！

エコキュートからエコジョーズに変更するメリットだけみると、「エコキュートよりもエコジョーズの方がいいのかもしれない」と思ってしまいます。

しかし、実際にはエコキュートからエコジョーズに変更するデメリットもあり、後悔してしまう可能性があるので注意が必要です。

デメリット① 光熱費が上がってしまう場合も

エコキュートからエコジョーズに変更した場合、光熱費が上がってしまう可能性があります。

特に、住んでいる地域に都市ガスが通っておらず、プロパンガスを契約しなければいけない場合には、光熱費が負担になってしまう可能性が高いので注意が必要です。

また、お湯の制限がないからといって、毎日お湯を使い過ぎてしまった場合も、光熱費が上がってしまう原因となります。

デメリット② ガスをひく必要があるケースも

オール電化住宅がエコジョーズを導入する場合、ガス管を引き込む必要があります。

ガス管の引き込み工事は、費用がかかるだけではなく、場合によっては長い時間を要してしまう可能性があります。

特に、今まで一度もガス管を引き込んだことがなく、道路から新たに引き込む場合には、手続きを含めて2ヶ月以上の時間がかかってしまう可能性があるので注意しましょう。

デメリット③ オール電化プランに加入できない場合も

今までオール電化住宅向けの電気料金プランを契約していた場合、エコジョーズを導入することでオール電化向けの料金プランを契約できなくなってしまう可能性があります。

そもそも、ガス管を引き込んでエコジョーズを導入した場合、オール電化住宅ではなくなってしまいます。

オール電化向けの料金プランから、他のプランに変更した場合、電気代が上がってしまう可能性があるので注意しましょう。

エコキュートからエコジョーズに変更する時には注意点も！

最後に、エコキュートからエコジョーズに変更する時の注意点を解説します。

エコジョーズに変更する場合には、オール電化住宅ではなくなってしまうことなど、エコジョーズのデメリットを知っておくことが大切です。

注意点① 太陽光パネルがある場合エコキュートの方が得

近年、太陽光発電システムを導入する家庭が増えています。

すでに太陽光発電システムを導入している場合には、エコジョーズよりもエコキュートの方が断然お得です。

また、この先太陽光発電システムを導入する可能性がある場合には、エコキュートからエコジョーズに変更することがおすすめできません。

エコキュートの電気代が気になる場合には、エコジョーズの導入よりも、太陽光発電システムの導入がおすすめです。

注意点② エコジョーズにはデメリットがある

エコジョーズは、ドレン水を排出できる場所がなく設置できなかったり、他のガス給湯器に比べて費用が高かったりなど、デメリットがあります。

また、エコジョーズは、お湯を作り出すときに酸性の水を排出します。

エコジョーズ内で作られた酸性の水は、エコジョーズ内の中和器を通って弱酸性まで中和され、外に排出される仕組みです。

しかし、場合によっては家の外壁などが痛んでしまう可能性があります。

さらに、中和器は10年に一度程度交換が必要な部品で、交換時期が来たら必ず交換しなければいけません。

注意点③ 信頼できる施工会社を探そう

エコキュートからエコジョーズに変更する時に限らず、住宅設備の施工を依頼する会社は信頼できる会社を選びましょう。

特に、工事が伴う設備導入の場合、施工会社をしっかり選ばないとトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

エコジョーズを導入する時も、設備の導入だけではなく、エコキュートからエコジョーズに変更するデメリットや工事内容をしっかり伝えてくれる施工会社を選ぶことがおすすめです。

エコキュートからエコジョーズに付け替え可能！しかし注意点もある！

今回は、エコキュートからエコジョーズに変更する時の費用などについて解説しました。

エコキュートからエコジョーズに変更する場合、費用がかかってしまうだけではなく、デメリットや注意点もあるので慎重に検討しなければいけません。

また、エコキュートは電気でお湯を作ることができるので、太陽光発電システムとの併用で、大幅な光熱費削減が期待できます。

エコキュートの電気代が気になる場合には、エコジョーズの導入よりも太陽光発電システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

▼関連記事はこちら

蓄電池
太陽光発電
パワーコンディショナ
エコキュート
IH
外壁塗装
ポータブル電源