京都府相良郡和束町は京都府南部に位置します。町域は山地が多く、和束川流域の谷底平野に市街地が集中しています。江戸時代、和束町周辺は天皇家の所領である禁裏御料とされました。
和束町は800年続くお茶の産地です。栽培の歴史は鎌倉時代までさかのぼることができます。茶の生産量は昔から多いものの、宇治茶と比べると品質は下位とされました。その後、追肥や品評会への参加、製茶機械の導入などによる品質改良が行われました。
町じゅうのいたるところに茶畑が広がる光景は全国的にも珍しく、高く評価されます。
京都府内で最も茶の生産が多い土地でありながら、出荷時には「宇治茶」のブランド名がつけられているため、和束茶としての知名度は高くありません。
気候は温暖ですが、内陸性の気候のため夏は高温、冬は低温となります。夏と冬の気温差や一日の気温差が大きいです。