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オール電化は冬の電気代が高いって本当?節約方法を解説!

オール電化 2024年01月04日更新

火を使わず安全性が高いとして近年普及が進むオール電化住宅。

しかし、冬の電気代が高いという声があります。

今回はオール電化住宅のメリットや電気代、冬に電気代が高くなる理由、冬の電気代節約方法、おすすめの電気料金プランについて解説します。

オール電化住宅とは何か

オール電化住宅とは家庭で使用するエネルギーの全てを電力で賄う住宅のことです。

室内の照明や電化製品の稼働だけではなく、調理や空調、給湯といった場面でも熱源の全てを電力で賄っています。

1980年代に登場したオール電化住宅は各電力会社によるキャンペーンもあって徐々に普及しました。

近年は脱炭素や太陽光発電との組み合わせといった点からも注目が集まっています。

オール電化のメリット

オール電化住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

3つのメリットを紹介します。

火を使わないので安全

1つ目のメリットは火を使わないので安全であることです。

オール電化住宅では、これまでガスが担ってきた調理や給湯も電気を使ってできるようにしました。

調理はIHクッキングヒーター(電磁調理器)を使うことで、ガスコンロを不要としました。

給湯はエコキュート(電気給湯器)を利用してガス給湯器の代わりとします。

最近はヒートポンプの仕組みを利用したエコキュートも普及しています。

こうして、オール電化住宅では火を使わなくても生活できるようになりました。

電気とガスの基本料金を一本化できる

2つ目のメリットは電気とガスの基本料金を一本化できることです。

東京電力管内の従量電灯B 40Aの基本料金は1,144円です。

スの使用料を月30㎥とすると東京ガスの基本料金はB表の1,056円となります。

電気とガスの基本料金を一本化した場合、使用量が増えることを考慮して基本料金を50Aの1,430円に引き上げたとしてもガス料金との差額分がお得になります。

基本料金は使用してもしなくても支払わなければならないものですので、削減できるならそれに越したことはありません。

エコキュートがあると断水時でも水やお湯が使える

3つ目のメリットはエコキュートがあると断水時でも水やお湯が使えることです。

エコキュートは外気を取り入れて圧縮し、その熱を利用して水を温める電気温水器です。

熱効率がよく、電熱ヒーター型の電気温水器よりも電気代をかけずにお湯を作れます。

エコキュートは電力料金を安くできる深夜にお湯をつくり、貯湯槽に貯めておいたお湯を昼間に使います。

そのため、万が一断水しても貯湯槽にお湯がある限りは、それがなくなるまでは使用可能です。

もちろん、冷ませば水としても利用できます。

オール電化の通年の電気代は?

オール電化住宅の通年の電気代はどのくらいになるのでしょうか。

各社のプランを比較するとおおむね16万円から20万円の幅に収まります。

原子力発電所の稼働状況や気候などの影響で高い地域と安い地域がありますので、各電力会社のシミュレーションなどを利用してオール電化にした場合の電気代を各自で調べてみましょう。

オール電化で冬に電気代が高くなる理由

オール電化住宅は冬になると電気代が高くなる」といった話を耳にします。

オール電化住宅の電気代が冬に高くなる3つの理由について解説します。

お湯を使う量が増えるから

理由の1つ目はお湯を使う量が増えるからです。

冬は外気温が低下するため、水の温度も低くなります。
東京都水道局が発表している月ごとの水道水の温度変化をみると、8月の平均水温が26.9℃であるのに対し、1月の平均水温は8.6℃です。

体感だけではなく、実際に水温がかなり低くなっていますので、使用する際に温めてお湯にする機会が増えます。
するとお湯の消費量が増え、お湯を作るための電気代も増加してしまうのです。

また、低い温度から加温するため、その分だけ電気代がかかってしまうのです。

暖房器具を使う時間が長くなるから

理由の2つ目は暖房器具を使う時間が長くなるからです。
オール電化住宅の場合、エアコンや床暖房、蓄熱暖房機を使って部屋を暖めるのが一般的です。

エアコンというと夏の冷房で電気代がかかるイメージが強いですが、冬の暖房でも同じかそれ以上に電気代がかかります。これらの暖房器具を長時間使用することによって、冬は電気代がかかりやすいのです。

照明の使用時間が長くなるから

理由の3つ目は照明の使用時間が長くなるからです。

東京で夏至にあたる6月21日の日の出から日没までの昼間の時間は14時間25分、冬至にあたる12月22日の昼間の時間は9時間34分です。
夜の時間に置き換えると夏至は9時間35分、冬至は14時間26分となり、圧倒的に冬の夜が長いとわかります。

夜の時間が長ければ、その分、照明を使用する時間も長くなります。
したがって、冬の方が消費電力が大きくなるのです。

オール電化の冬の電気代節約方法3選

オール電化住宅では冬の電気使用量が増えてしまうことがわかりました。

しかし、節約する方法はあります。

冬の電気代を節約する3つの方法について紹介します。

オール電化向けの電力プランに変更する

1つ目はオール電化向けの電力プランに変更することです。

電力会社は様々な電力プランを提案できますが、オール電化住宅に向いているのは深夜電力を活用するプランです。
特に、エコキュートを使用している家庭では深夜電力プランに変更すると大幅に電気代を削減できます。

今一度、自宅の電力プランを確認し、通常の電力プラン(従量電灯Bなど)であれば、深夜電力プランへの変更を検討しましょう。

電気カーペットやこたつを利用する

2つ目は電気カーペットやこたつを利用することです。

部屋全体をエアコンや床暖房、蓄熱暖房機、電気パネルヒーターなどで温めると電気代が上がってしまいます。

たとえば、部屋全体の温度は20度前後に設定し、長時間滞在する場所は電気カーペットやこたつを利用するといった工夫も可能です。

部屋全体を高温にするのではなく、温める場所を限定することで電気代を減らせるかもしれません。

お湯の使用量を減らし、湯温を低く設定する

3つ目はお湯の使用量を減らし、湯温を低く設定することです。

たとえば、食器を洗うときに流し洗いをやめてため洗いにするとか、お湯の設定温度を少しだけ下げること、水の使用量が少ない食洗器を使うことなどです。

こうすることで、効果的にお湯の使用量や湯温を下げられ、電気代削減につなげます。

オール電化向けのおすすめ電気プラン

オール電化住宅におすすめなのが深夜電力を利用した電気料金プランです。

深夜電力は深夜帯の電力需要を促進するため、電力会社が料金を安く設定したプランです。
深夜電力という名称は徐々になくなっていますが、夜間の電気料金割安プランは各社で用意されています。

深夜電力を上手に使うと、電力が割安な深夜にエコキュートなどの設備を稼働させ、効率よくお湯を貯めておけます。
蓄電池があれば深夜電力を充電して昼間に使えるためさらにお得になります。

ただし、深夜電力の利用には注意点もあります。
それは、昼間の滞在時間が長い人にとっては必ずしもお得なプランではないという点です。

深夜電力は深夜の料金が割安な代わりに昼間の料金が割高になります。
昼に自宅で作業する人は、かえって電気代が高くなる可能性があるので注意しましょう。

冬のオール電化料金を下げるには深夜電力の利用が効果的

今回はオール電化住宅のメリットや通年の電気代、冬に電気代が高くなる理由、冬の電気代の節約方法などについて解説しました。

気温が低く夜が長くなる冬は電気の消費量が増えるため、どうしても電気料金が高くなります。

節約で電気代を抑えるのはもちろんのことです。

それに加えて深夜電力を利用するとさらに電気料金がお得になる可能性があります。

自宅のプランや生活スタイルを踏まえ、深夜電力プランの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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