南海トラフに備える地震対策とは?身を守るための対策法を解説
いつ来るかわからない巨大地震「南海トラフ」。
いざという時に日ごろからしっかりと備えておきたいですよね。
そこで今回は、南海トラフに備える対策方法や身を守るための安全方法まで紹介します。
目次
南海トラフとは?地震が来る予想日は?
南海トラフ地震とは、100年〜200年ごとに起こるマグニチュード7以上の巨大地震のことです。
南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り混んでいる水深4000mの深い溝のことを指します。
長い年月をかけて境界や陸地の岩盤にたまったひずみが解放されると、元に戻ろうとプレートが跳ね上がり巨大地震が発生します。
「日本財団ジャーナル」によると、南海トラフは、今後30年以内に80%の確率で発生すると予測されています。
南海トラフに備える!家庭でできる対策
南海トラフに備える家庭でできる対策を紹介します。
いつ来てもおかしくない巨大地震に備えて安全を確保しましょう。
家族分の災害用キットを用意する
災害用キットは1人に1つ用意して、家庭の状況に合わせて備える必要があります。
地震が起こると支援物資が届くまで時間がかかるため、食料と水は最低でも3日分、できれば1週間分を備えておくことが推奨されています。
首相官邸がおすすめする「災害の「備え」チェックリスト」にあるものは、100円均一で揃えられるので、お手軽に準備ができます。
備蓄品としてお菓子やレトルト食品も100円均一で購入できるため、一定期間保管したら新しいものと取り替えて、ふだんの食事やおやつとして食べるように心がけましょう。
避難計画を準備する
事前に避難場所を確認し、どのように避難するのか計画をたてることが大切です。
自宅から避難場所までの行き方や向かう時間も確認しておくと安心です。
大地震が起きる前に家族と避難場所を決めておくと、安否確認がスムーズにとれるので避難場所の情報を共有しておきましょう。
家具の耐震性を強くする
背の高い家具や食器棚の扉をしっかり固定することは、地震対策に効果的です。
地震の揺れで食器棚が開きガラスや食器が飛び出して大怪我をする原因になります。
東日本大震災では、家具や食器棚の転倒・落下で命を落とした人も多数いました。
耐震性を上げるためには、背の高い家具にL字型のフックや突っ張り棒で天井や壁に固定したり、食器棚の扉や引き出しにロックを付けたりするだけでも効果があります。
また、寝室に背の高い家具を置かない、出入口に家具を置かないようにするなどの工夫も地震対策におすすめです。
地震保険に加入する
地震保険は、地震による火災・津波・倒壊などの被害を補償してくれます。
火災保険は、地震による火災や倒壊は補償外のため、保険金が支払われません。
そのため、地震や津波の危険性が高い地域に住んでいる人は地震保険の加入が安心です。
自治体のハザードマップを使って、自宅周辺が地震や津波の被害に合いやすいのか事前に確認し、地震保険が必要なのか検討しておきましょう。
災害用伝言サービスの活用
家族や知人と連絡を取るためには、災害用伝言サービスに音声を入れるのがおすすめです。
音声を登録しておくと、全国から音声を確認できるので電話をかけずに安否確認が取れます。
地震が起きると、被災地への電話が集中し安否確認を取りづらくなります。
東日本大震災の時は、通常の50倍以上の通話が集中しつながりにくい状態となりました。
事前に家族や知人に災害用伝言サービスの活用を決めておくだけで、連絡が取れないことで不安にならずにすみます。
地域内の危険箇所を可視化する
ふだんから町の危険な箇所を確認しておくと、避難時に避けられたり、注意して通ったりすることができます。
特にブロック塀やビルの多い通りなどは、地震後に倒壊や落下が起きやすいので事前に確認しておくことが大切です。
自分目線ではなく、お年寄りや子供の立場で危険箇所を確認しておくと、危ない場所をより注意深く見ることができます。
危険箇所をより深くチェックできるので、避難場所までの道のりを考える際におすすめです。
南海トラフ対策におすすめな安全行動5パターン
南海トラフ対策におすすめな安全行動パターンを5つ紹介します。
避難場所までスムーズに行くためにも、紹介する行動を参考にしてみてください。
行動①テーブルの下に入り落下物から頭を守る
南海トラフで大地震が起きた際には、テーブルの下に潜り込み、揺れが収まるまでは転倒物から頭を守ることが大切です。
テーブルの下にもぐる際は、テーブル脚の中段を掴むことで、頭や背中を机裏に打ちつけずにすみ、しっかり頭を守ることができます。
また、テーブルの下にもぐれない場合は、本やカバンなどで頭をおおい、落下物から身を守るようにしましょう。
行動②火の元の安全を確認する
身の安全を確保したら、あわてずに火の元の安全を確認しましょう。
火の元の確認を優先してしまうと、落下したガラスの破片を踏みつけてケガをしてしまいます。
現在の都市ガスは震度5程度の揺れが起きると、ガスの共有が自動的に止まるので安心です。
地震発生時に火災があっても身の安全を確保し、揺れが落ち着いてから消火活動をおこなうことが大切です。
行動③災害情報を確認する
地震が収まり火の元の確認ができたら、ラジオから災害情報を得るようにしましょう。
巨大地震が発生すると、通信が途絶えてしまいインターネットが使えなくなる可能性があります。
そんな状況でも、ラジオがあればリアルタイムで正確な情報を受け取れるため、災害時も安心感が増します。
行動④避難口を確保する
ラジオで災害の情報をチェックした後は、玄関のドアや窓を開けて避難口を確保しましょう。
玄関まで向かう際は、ガラスの破片や落下物が床一面に広がっているため、厚手のスリッパや靴に履き替えると足裏のケガを防止できます。
日ごろから玄関ドアの近くには、自転車やベビーカーなどの避難口をふさぐものは置かないことが大切です。
行動⑤近所同士に声をかけ合う
無事に避難するためにも近所同士で声をかけ合い、避難を促すことも安全行動につながります。
地震が発生した時は、自然と安否確認ができるようになったり、お互い手助けができたりといざという時も安心です。
近所の人に挨拶や声掛けを日ごろからしておくと、被災後も心身ともに支えとなります。
行動⑥避難場所まで徒歩で向かう
渋滞を避けるためにも車やオートバイを使わず徒歩で向かいましょう。
避難場所に向かう際は、両手が使えるリュックサックを背負いつつ、自動販売機やブロック塀などの倒れやすい場所から離れることが大切です。
事前に避難計画をたてておくと、危険な箇所を避けられるので、避難所までスムーズに向かうことができます。
南海トラフで生き残る地域は?危ない地域も含めてランキングで紹介
生き残る地域ランキング
南海トラフが起きても生き残る地域は、以下のとおりです。
- 北海道
- 青森県
- 岩手県
- 宮城県
- 秋田県
- 山形県
- 福島県
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 福井県
(参照:朝日新聞|南海トラフ地震の被害想定)
上記の地域は、南海トラフから離れており、地震の影響を受けにくい地域です。
ランキング内には、地盤が強い沖縄県や地震回数の少ない福島県などの地域が含まれていました。
危ない地域ランキング
南海トラフの影響を大きく受ける地域は、以下のとおりです。
- 静岡県
- 和歌山県
- 高知県
- 三重県
- 宮崎県
- 徳島県
- 愛知県
- 大分県
- 愛媛県
- 大阪府
(参照:朝日新聞|南海トラフ地震の被害想定)
上記の地域は、南海トラフから近いため死者数が多くでると予想されています。
死者想定数は静岡県で109,000人、次に和歌山県でも80,000人と多い状況です。
生き残るためには、南海トラフから離れた地域に引っ越すことで、地震対策に有効な手段となります。
南海トラフに備えて地震対策に取り組もう
今回は、南海トラフの地震対策について解説しました。
南海トラフは今後30年以内に発生すると予測されており、死者数は数十万人にのぼると想定されています。
今のうちにできる地震対策として、防災キットの用意や耐震対策などしておきましょう。
南海トラフは一人ひとりの防災意識が大切なので、地震対策の備えをしっかり確認してみてくださいね。
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この記事の監修者
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