太陽光パワコン・人気5メーカーを徹底比較！価格や選び方のコツもご紹介

太陽光発電システムを家に設置するときに、ソーラーパネルと一緒に必要なのがパワコンです。

なんとなく太陽光パネルと同じメーカーを選んでしまいがちですが、実はメーカーを揃えなくてもちゃんと動いてくれるんです！

パワコンはメーカーによっても価格やサイズ感、デザインもさまざま。

あなたの家にぴったりのパワコンを選べば、結果としてコストを大きく節約することだってできます！

本記事では、「そもそもパワコンとは？」「メーカーで何が変わるの？」と疑問の方に向けて、以下のポイントをくわしく解説していきます。

• パワコンの役割・節約する方法「過積載」
• パワコン選びに役立つ【3つのコツ】
• 【決定版！】オススメ5モデルの価格・セールスポイント

今回ご紹介するパワコンは、国内で大きなシェアをもつ人気メーカーの商品ばかりを厳選しました。

「とりあえずオススメが知りたい！」とお考えの方も、ぜひ記事にサッと目を通してみてくださいね！

パワコンの役割とは？予算の節約法・注意点も解説

はじめに、パワコンの特徴や役割などの基礎知識や、節約のポイント「過積載」について解説していきます。

「太陽光パネルとパワコンのメーカーは揃えるべき？」という疑問にも、こちらでお答えします。

【特徴・役割】そもそもパワコンってなに？

パワコン(パワーコンディショナ)とは、太陽光発電でつくった電気を、家庭で使えるように変換する機器のことです。

太陽光パネルでつくった電気は「直流(DC)」のため、そのままでは家庭の電気製品を動かすことはできません。

パワコンで「交流(AC)」に変換することで、はじめて家電を動かせる電気として使えるという仕組みですね。

ほかにもパワコンには太陽光発電の発電効率を最適化し、つくったエネルギーをムダなく活用するという重要な役割もあります。

パワコン費用の節約法！「過積載」をわかりやすく説明

パワコンを選ぶ際に覚えておきたい専門用語に、「過積載(かせきさい)」というものがあります。

過積載とは、パワコンの出力よりも大きな出力のソーラーパネルを接続すること。

なぜ過積載をするのかというと、太陽光パネルは24時間発電しているわけではないため、パネルの出力ぴったりのパワコンを選ぶと「もったいない」からです。

近年は「パワコンの出力×1.5倍」ほどの太陽光パネルを設置するのが一般的ですので、例えば4kWのパワコンであれば、6kWくらいの太陽光システムがちょうど良いということになります。

太陽光パネルとパワコンのメーカーは揃えるべき？

太陽光パネルとパワコンのメーカーが違っていても、基本的には問題なく運転してくれます。

ひとつだけ気をつけたいのが、後から「ハイブリッド蓄電池」を設置するとき。

ハイブリッド蓄電池とは、太陽光のパワコンひとつで蓄電池も管理できる画期的な蓄電池ですが、メーカーが揃っていないと保証が打ち切られてしまう可能性があるのです。

そのため、太陽光発電とハイブリッド蓄電池を導入したい場合は、パネル、蓄電池、パワコンのメーカーを揃えたほうが無難といえます。

パワコンはどうやって決める？選び方のコツをご紹介！

次に、パワコンを選ぶときに、特にチェックしておきたいポイントを解説していきます。

「変換効率」「価格」「サイズ感」で選ぼう

いろいろなスペックや機能があるため迷ってしまいがちなパワコン選びですが、

「変換効率」「価格」「サイズ感」で選べば失敗なく選べます。

それぞれの気をつけたいポイントを、以下にまとめました。

変換効率	高いほど太陽エネルギーをムダなく電気に変えるが、価格も高い。太陽光パネルの発電効率ほど重要ではないため、「95%」くらいあればOK。
価格	高いほど高性能だが、パワコンは太陽光パネルより寿命が短いので、買い替え前提でコスパの良いモデルを選ぶのもオススメ。
サイズ感	特に気をつけたいのが「奥行き。」パワコンは屋外の壁に設置することが多いので、設置しても邪魔にならないサイズを選ぼう。

太陽光パワコン・おすすめ5メーカーの人気商品を徹底比較！

最後に、人気のパワコンメーカー5社が発売している、本記事オススメの5モデルをご紹介します。

「パワコン選びで後悔したくない！」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね！

オススメ5メーカーの人気商品のスペック・価格を比較

まずは、今回オススメする5モデルのスペック・価格を見比べていきましょう。

他メーカーより優れているポイントを色分けしましたので、選ぶ際の参考にしてください！

メーカー	ダイヤゼブラ電気	シャープ
モデル名	EPC-S40MP2-L	JH-40NF2
参考価格(税込)	118,346円	164,830円
最大変換効率	94.7%	96.0%
定格出力(電力)	4.0kW	4.0kW
定格出力(電圧)	202V	202V
サイズ	幅 487mm 高さ 681.5mm 奥行 200mm	幅 505mm 高さ 347mm 奥行 194mm
重さ	23kg	21kg
使用可能温度	-20℃〜45℃	-20℃〜40℃

 

メーカー	パナソニック	京セラ	ファーウェイ
モデル名	VBPC244GM2S	PVN-406	SUN2000- 4.95KTL-NHL2
参考価格(税込)	179,520円	159,500円	98,520円
最大変換効率	96.5%	96.0%	97.5%
定格出力(電力)	4.4kW	4.0kW	4.95kW
定格出力(電圧)	202V	202V	202V
サイズ	幅 405mm 高さ 478mm 奥行 211mm	幅 460mm 高さ 280mm 奥行 157mm	幅 365mm 高さ 365mm 奥行 156mm
重さ	23kg	16kg	11.6kg
使用可能温度	-20℃〜50℃	-10℃〜40℃	-30〜60℃

※「参考価格」はメーカー希望価格ではなく、実際に販売している価格を参考にしたものです。

販売店や購入する時期によっても価格は大きく変わりますので、あくまで参考程度にお考えください。

①ダイヤゼブラ電機 / EPC-S40MP2-L

EPC-S40MP2-Lは、国内で1,2を争うシェアを誇る、ダイヤゼブラ電機(旧：田淵電機)の家庭用パワコンの決定版です。

「フルMTTP方式」という独自の技術により、太陽光パネルが汚れたり、影になったときでも発電量の低下を最大限に抑えてくれます。

なんといっても魅力なのは、

「実売価格：約18万8,000円」というコスパの高さ。

他の国内メーカーの価格を大きく引き離す安さが自慢ですので、「性能が良くて、なおかつ一番安いパワコンがほしい！」という方は迷わずコチラです！

②シャープ / JH-40NF2

JH-40NF2は、太陽光パネルで国内トップクラスの販売実績を持つシャープが送る、最新機能満載の新型パワコンです。

一番の目玉機能は、なんと一台のパワコンで「太陽光・蓄電池・電気自動車(EV)」を同時に制御できること！

「太陽光エネルギーでEVを充電する」「停電時にEVのバッテリーで家電を動かす」など、アイデア次第で自由自在に電気の流れをコントロールできます。

「まずは太陽光発電を設置して、後から蓄電池やEVも検討したい！」とお考えの方は、JH-40NF2を選んでおけばきっと後悔しないですよ！

③パナソニック / VBPC244GM2S

VBPC244GM2Sは、日本を代表する総合家電メーカー・パナソニックの「タフでコンパクト」な大人気パワコンです。

海岸から300〜500mの塩害地域でも設置できる「耐塩害仕様」ですので、「うちは海が近いから、サビや故障が心配で…」とお悩みの方にもオススメできます！

さらに、特別な設定や操作をしなくても、停電したときに自動でソーラーパネルの電気に切り替える機能を搭載しているので、突然の停電でも安心ですね。

国内メーカーの中では最高クラス変換効率「96.5%」を誇るスペックの高さも魅力的。太陽光パネルでつくったエネルギーを、とことんムダなく活用できます！

④京セラ / PVN-406

太陽光発電のパイオニア・京セラのPVN-406は、奥行157mmの薄型ボディがうれしい「屋内型」のパワコンです。

家の中に設置できるので、せっかくのおしゃれなエクステリアを、機械的なパワコンで邪魔してしまう心配もありません。

「太陽光発電は気になるけど、家の外観がゴチャゴチャするのは嫌…」そんなデザイン重視のニーズにも、しっかり応えてくれます。

さらに、本体の側面についた「停電用コンセント」もユニークなポイント。ボタンを押してコンセントに接続するだけのかんたん操作で、スマホの充電から冷蔵庫まで動かせます！

⑤ファーウェイ / SUN2000-4.95KTL-NHL2

SUN2000-4.95KTL-NHL2は、世界のパワコン市場で常にトップを突き進む、ファーウェイが手がけた家庭用の超コンパクトパワコンです。

「変換効率97.5%」「10万円を切るコスパ」「11.6kgのコンパクトさ」など、どこを切り取っても他メーカーより優れた、まさにオールマイティなモデルといえます！

唯一のネックである「海外メーカーだから心配」という点もご安心ください。独自の「AFCI」という安全技術で「アーク放電」などのトラブルをわずか0.5秒でストップしてくれます。

さらに、過積載を超える300%以上の「スーパー過積載」に対応しているので、合計15kWもの大型ソーラーシステムもこれ一台で管理できますよ！

【まとめ】パワコンメーカーは変換効率・信頼性・価格で選ぼう！

本記事でくわしく解説してきたパワコン選びの重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

• パワーコンディショナとは、太陽光発電の電気を、家電で使えるよう変換する機器
• パワコンの性能は「転換効率」で決まるが、太陽光パネルの変換効率ほど気にせずOK
• 太陽光パネルとパワコンのメーカーは、基本的には揃えなくても問題なく使える
• パワコンの出力は、太陽光パネルの出力より小さいモデルを選ぶ「過積載」が一般的
• パワコンの寿命は10〜15年。太陽光パネルより短いので買い替え前提で選ぶのもオススメ

太陽光パネルが発電してくれる時間は一日の半分くらいですので、あまり大きな出力のパワコンを選んでも「宝の持ち腐れ」となってしまいます。

「太陽光パネルの出力=パワコン出力×1.5倍」くらいのモデルなら、購入コストと発電利益のバランスが良くオススメですよ！

なんとなく決めてしまいがちなパワコンですが、メーカーごとに使いやすさや、外観デザインもさまざまです。

今回ご紹介した5モデルはどれも、日本のパワコン市場で絶大な人気を持つ「定番中の定番」ですので、ぜひ選ぶときの参考にしてくださいね！

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