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蓄電池の価格相場や安く抑えるポイントを徹底解説

蓄電池 2021年09月30日更新

各地域の蓄電池補助金については蓄電池補助金ページをご確認ください!

家庭用蓄電池の価格相場は年々低下しているとは言え、高額な製品であることは変わりません。

省エネや節電を目的に蓄電池を導入したとしても、初期費用が嵩んでしまうと結果として赤字に陥ることも考えられます。

 この記事では家庭用蓄電池の価格相場や、購入費用を安く抑える方法について解説します。

太陽光発電と合わせて蓄電池を購入したい、卒FITに合わせて蓄電池を導入したいという方はぜひ参考にしてください。

家庭用蓄電池の価格相場は150万円前後

家庭用蓄電池の導入に必要な費用は設置費・工事費を含めて150万円前後が相場です。

性能が限定的な低価格帯の製品であれば100万円を切ることもありますが、最新の高性能機種だと200万円以上の費用がかかる場合もあります。

家庭用蓄電池の初期費用は大きく「本体価格」と設置時の「工事費用」の2つに分けられます。

蓄電池を導入する際は原則として専門業者による設置作業が必要です。

機械の組み立て・設置のほか、電気系統の配線工事や設置個所の基礎工事が必要となるケースもあります。

作業費用の相場は20~30万円です。

 一方、蓄電池の本体価格はメーカーや機械の性能によって大きな差があります。

一般家庭で適切とされる蓄電容量4~7kWhの機種は100~150万円の価格帯が相場です。

工事費と合わせて150万円前後になると想定しておきましょう。

蓄電池の本体価格に影響する3つの要素

蓄電池はその性能によって大きく価格が変わります。

特に価格への影響が大きい性能は以下の3つです。

  1. 蓄電容量
  2. 蓄電池のタイプ(ポータル型・単機能型・ハイブリッド型)
  3. 停電時の使用範囲(特定負担型・全負担型)

1. 蓄電容量

蓄電容量はその名の通り電気を蓄えておける容量です。

蓄電池の本体価格は蓄電容量に比例し、容量が大きい機種ほど高額になる傾向があります。

 

蓄電容量

価格相場(工事費込)

小容量

4~7kWh

100万円~150万円

中容量

7~11kWh

150万円~250万円

大容量

12kWh~

250万円~

一般家庭であれば4~7kWh程度の容量があれば十分です。

しかし、蓄電容量が多い製品は電池の劣化が緩やかで長持ちする傾向にあり、あえて大容量タイプの製品を選ぶ方もいます。

2. 製品のタイプ(ポータブル型・単機能型・ハイブリッド型)

 蓄電池は大きく分けるとポータブル型、単機能型、ハイブリッド型の3タイプに分類されます。

ポータブル型は本体をコンセントに接続するだけで使用できる簡易的な節電システムです。設置工事が不要なため低価格で導入できますが、蓄電容量は多くありません。

単機能型は太陽光発電システムと蓄電池それぞれにペアとなるパワーコンディショナ(パワコン)が必要です。パワコンは電気の直流と交流を変換するための装置であり、自家発電した電気や蓄電池の電気を家庭内で使用するために設置されます。

ハイブリッド型は1台のパワコンで蓄電池と太陽光発電両方の電流を制御可能です。「省スペースで設置できる」「電流の変換ロスが少なくなる」といったメリットがありますが、製品価格は高額です。

3. 停電時の電力使用範囲(特定負荷型・全負荷型)

停電時に限られた電化製品のみ使用できる蓄電池が「特定負荷型」、停電時に全ての電化製品が使用できる蓄電池が「全負荷型」です。全負荷型の蓄電池であれば停電の影響を受けることなく家電を使用することができます。

2021年現在、全負荷型の機能を搭載している家庭用蓄電池は一部の高性能モデルのみです。平常時の恩恵は少ないですが、災害等による長時間の停電に備えたいという方は全負担型の蓄電池を検討しましょう。

蓄電池の価格相場をメーカー別に解説

国内で家庭用蓄電池を製造・販売している主要な6社の特徴や、各メーカーの価格相場を解説します。卒FITを控えている、太陽光発電とセットで導入したいなど、ニーズに合わせてメーカーを選ぶのもよいでしょう。

シャープ

シャープの家庭用蓄電池はハイブリット型のみラインナップされています。デザイン性に優れた製品を生み出してきたシャープらしく、省スペースで設置可能なスリム設計が特徴です。

主力製品であるクラウド蓄電池の価格相場はコンパクトタイプ(4.2kWh)で約135万円、大容量タイプ(8.4kWh/9.5kWh)で約200万円。ハイブリッド型でありながらも低価格を実現しています。卒FITを迎える家庭であればパワコンの劣化も考えられるので、ハイブリッド型への交換もおすすめです。

メーカー

シャープ

型番

JH-WB1621

JH-WB1711

JH-WB1821

タイプ

ハイブリッド型

ハイブリッド型

ハイブリッド型

停電時使用範囲

特定負荷型

特定負荷型

特定負荷型

蓄電容量

4.2kWh

6.5kWh

8.4kWh

相場価格

135万円

180万円

200万円

 

パナソニック

国内有数の家電メーカーであるパナソニックは、業界初のハイブリッド型蓄電池を発売した企業でもあります。パナソニックのハイブリッド型蓄電池は「創蓄連携システム」と呼ばれ、太陽光発電システムとの連携で効率的な電力活用を実現しました。

創蓄連携システムの蓄電池を単体で購入した場合の価格相場は、蓄電容量3.5kWhの機種で約150万円、5.6kWhの機種で160万円です。他社と比較すると高額ですが、太陽光発電システムとセットで購入すると費用が抑えられる傾向にあります。初めて太陽光発電を導入するという方はパナソニックの創蓄連携システムも選択肢に入るでしょう。

メーカー

パナソニック

型番

LJB1235 

LJB1256 

タイプ

ハイブリッド型

ハイブリッド型

停電時使用範囲

特定負荷型

特定負荷型

蓄電容量

3.5kWh

5.6kWh

価格相場

150万円

160万円

 

京セラ

京セラは日本の太陽光発電システムのパイオニアです。2021年現在では12kWhの単機能型蓄電池と6.5kWhのハイブリッド型蓄電池が各1機種ラインナップされています。

京セラの蓄電池で注目したいのは、2019年に発表された世界初のクレイ型リチウムイオン電池「Enerezza(エネレッツァ)」です。低コスト、高安全性、長寿命を特徴とする次世代型蓄電池であり、5kWhの蓄電容量で100万円以下の価格が想定されます。

現在は先行して少数が販売されたのみに留まっており、残念ながら新規の受注は行われておりません。今後の量産体制の強化、一般発売の開始が期待されます。

メーカー

京セラ

型番

EGS-ML0650 

EGS-LM1201

タイプ

ハイブリッド型

単機能型

停電時使用範囲

特定負荷型

特定負荷型

蓄電容量

6.5kWh

12kWh

価格相場

160万円

 

ニチコン

ニチコンは国内の蓄電池販売数No.1を誇る家庭用蓄電池のトップメーカーです。単機能型からハイブリッド型、さらには電気自動車との連携も可能なトライブリッド型まであらゆる製品がラインナップされています。

導入コストも低く、単機能型の4.1kWh蓄電池であれば約110万円、大容量の11.1kWh蓄電池でも200万円を切る相場価格です。ハイブリッド型は1機種のみですが、12kWhの大容量と全負荷型の設計という性能でありながら約250万円という相場価格に収まっています。

メーカー

ニチコン

型番

ESS‐P1S1

ESS-U3S

ESS-U2M

タイプ

単機能型

単機能型

ハイブリッド型

停電時使用範囲

特定負荷型

特定負荷型

全負荷型

蓄電容量

4.1kWh

11.1kWh

12kWh

相場価格

110万円

180万円

250万円

 

田淵電機

田淵電機は住宅用パワコンの分野で高いシェア率を誇る老舗メーカーです。蓄電池の主力製品「EIBS(アイビス)」は蓄電容量こそ4kWhと少ないものの、ハイブリッド型で導入価格が140万円程度という高いコストパフォーマンスから人気があります。

現在は後継機種である「EIBS7」も発売。こちらは約7kWhの蓄電容量で価格相場が250万円程度とやや高額ですが、ハイブリッド型では数が少ない全負担型の蓄電池として注目されています。

メーカー

田淵電機

型番

PKG-EHD-S55MP3B

EHF-S55MP3B

タイプ

ハイブリッド型

ハイブリッド型

停電時使用範囲

特定負荷型

全負荷型

蓄電容量

4.0kWh

7.04kWh

価格相場

140万円

240万円

 

蓄電池の価格相場は今後も下がる?最適な購入タイミングはいつ?

家庭用蓄電池の初期費用が150万円と聞くと、以前と比べずいぶん安くなったと感じる方もいるでしょう。2011年の東日本大震災以降、国による後押しもあり家庭用蓄電池の価格は右肩下がりの状況が続いていました。[注1]

ここ数年はリチウムイオン電池の高騰もあり価格の低下が緩やかですが、今後10年、20年というスパンで更に値下がる可能性は十分にあります。

しかし、今後の値下がりを期待して蓄電池の導入を先送りにするのは得策ではありません。市場価格の低下に伴い、蓄電池導入に伴う補助金制度も廃止されてしまう可能性があるからです。国や地方自治体による補助金制度が利用できる間に導入することをおすすめします。

[注1] 資源エネルギー庁「定置用蓄電池の価格低減スキーム」

https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/energy_resource/pdf/005_08_00.pdf

蓄電池の導入価格を抑える3つのポイント

蓄電池の導入価格を抑えるためのポイントは以下の3つです。

  1. 補助金制度を利用する
  2. 複数社で見積りをとる
  3. 必要なスペックを明確にして機種を選ぶ

家庭用蓄電池は高額な設備であり、初期費用を抑えなければ経済的なメリットが得られないこともあります。ここで紹介するポイントを踏まえ、蓄電池をお得に利用しましょう。

1. 補助金制度を利用する

再生可能エネルギーの普及を目指す日本では蓄電池の新規導入をサポートするための補助金制度が用意されています。

補助金は国が運営する制度と地方自治体が運営する制度があり、併用も可能です。

国の補助金の詳細は一般社団法人環境共創イニシアチブ、地方自治体の補助金は該当する自治体のウェブサイトで詳細が確認できます。

毎年4月頃に公募の受け付けが開始されますが、予算に達し次第締め切られてしまうので小まめに情報をチェックしておきましょう。

2. 複数社で見積りをとる

蓄電池を購入する際は複数の業者(販売店)で見積りをとることが大切です。

同一機種の蓄電池であっても、その価格は業者によって大きく変わります。 

ただし、「価格が安いから」という理由だけで業者を選定するのは危険です。

極端に見積り額が安い業者は作業の仕上がりに不安が残ります。

口コミ情報なども参考にしつつ、信頼できる業者を選定しましょう。

3. 必要なスペックを明確にして機種を選ぶ

蓄電池に求めるスペックを明確にしたうえで適切な機種を選ぶようにしましょう。

製品価格に影響する主な要素は蓄電容量、蓄電池のタイプ、停電時の使用範囲などです。

例えば全負荷型蓄電池は停電時の不便を解消することができますが、平常時のメリットが多くありません。

人によっては不要と感じる場合もあるでしょう。

蓄電容量も同様で、容量を持て余すことがないよう最小限のスペックを選択し、初期費用を抑えることを心掛けましょう。

初期費用を抑えて蓄電池のある生活を始めよう

家庭用蓄電池の価格は年々低下傾向にあるとは言え、高額な製品であることには変わりありません。

初期費用を抑えなければ十分な経済的メリットが受けられないばかりか、最終的には赤字となってしまう恐れもあります。

家庭用蓄電池を購入する際は複数の業者に見積りをとり、適正な価格で契約することが大切です。

お得に家庭用蓄電池を導入するためにも、市場の相場価格を始め広く情報を集めるようにしましょう。

 

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