「UPS」とは一体なに?蓄電池との違いを交えて解説!
目次
UPSって何?蓄電池とUPSの違いとは
UPSという言葉、聞いたことがありますか?
この記事では、そもそも蓄電池の定義は何なのか、UPSとは蓄電池とどのように違うのかについて詳しく解説していきます。
UPSに興味があるという方、必見の記事となっています。
ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも蓄電池・UPSとは何?おさらいします!
蓄電池とは
そもそも蓄電池とは何なのかというと、「充電して何度も繰り返し使うことができる電池」のことを言います。
二次電池や充電池、バッテリーという言い方も同義です。
蓄電池というと家庭に設置するタイプの大きいものを想像される方も多いかもしれませんが、この定義上小さいものも含みます。
スマートフォンやパソコンに入っている電池も、蓄電池の一種です。
UPSとは
UPSは、蓄電装置が組み込まれた停電時にもしばらく電力を供給することができるようにするための電源装置を指します。
通常コンセントからの電力をつかっていますが、停電が起きると瞬時にUPSに蓄えられている電力に切り替わります。
一部のパソコンなど、途中で電気が途絶えるとトラブルが発生するような電子機器を使っているところで力を発揮します。
結局蓄電池とUPSの違いは何なのか
それでは、今回の主題でもある「蓄電池とUPS」の違いは一体どこにあるのでしょうか。
構造上の角度から見ていきましょう。
蓄電池とUPSの違いは?
簡単に説明すると、UPSは蓄電部分とインバーターを組み合わせた装置となっています。
インバーターとは電気を変換する機械のことです。
通常、蓄電池だけでは、直流電気を蓄えることしかできません。
それに対してUPSはインバータで交流電気を直流に変換して蓄電池の部分で電気を蓄え、その電気を利用するときには再びインバータで直流から交流に変換して出力させます。
すなわち、UPSは「蓄電池を一部品として利用する電源装置」だと説明することができるのです。
直流と交流の違いは?
直流と交流という話が出てきたのでここで簡単にこの二つの説明を挟んでおきます。
直流とは電圧・電流の極性が時間が経過しても正もしくは負のままである電気のことです。
つまり、まっすぐに流れる電気ということです。
乾電池やACアダプターから得られる電源は直流の電源です。
建物の非常照明や通信機等は直流で動作します。
対して交流とは、電圧・電流の極性が周期的に変化する電気です。
日本では壁のコンセントからとれる100Vの電源は50Hzもしくは60Hzの交流の電源です。
そのため、コンセントに差し込むような家電製品は交流で動作します。
UPSは一般的な家庭用蓄電池の代用にはならない!?
ここまでUPSについて解説してきましたがUPSは果たして家庭用の蓄電池の代用になるのでしょうか。
UPSの役割に立ち戻って説明します。
基本的にUPSは「停電時に、電子機器が正常に終了するために必要とされる時間を確保する」ように設計されています。
パソコンであれば、正常にシャットダウンする時間を確保するための装置であるため、長時間の利用は想定されていません。
そのため、UPSの蓄電容量は一般的な家庭用蓄電池と比べると小さく、それに伴って価格も求めやすい価格であることが特徴です。
サーバーなど業務用の利用のイメージが強いかもしれませんが、家庭で使える小型のUPSも存在し価格は1万円前後である製品も多くなっています。
UPSはどのような状況で便利なの?【蓄電池との違い】
解説してきたようにもちろん停電時においてUPSは有用です。
その他、足にひっかけてコンセントから抜けてしまったりブレイカーが落ちてしまったりといった人為的なミスにも有効です。
さらに、瞬停と呼ばれる短い停電の際にも力を発揮します。
また、機器を安全にシャットダウンするという使い道から、企業での利用が主だと考えられるかもしれませんがUPSは法人だけの利用にとどまりません。
個人の利用も最近では増えています。
オンラインゲームのプレイヤーやオンラインでトレードを行う方など、自宅で使用中に停電時が起きると困る電子機器をご使用の方にはおすすめです。
蓄電池とUPSの違いは一体何?【まとめ】
いかがでしたか?
今回の記事ではUPSとは何か、そしてUPSと蓄電池の違いは何なのかというテーマについて解説してきました。
UPSは「蓄電池を組み込んだ電源装置」であり「停電時の短い時間を想定した電源装置」の役割を果たすものだと覚えて頂けたのであれば幸いです。
UPSは様々な場面で効果を発揮する優れものですので今回の記事でご自身の状況に合うと感じたのであればぜひ購入も検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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