家庭用蓄電池の人気メーカー7社を徹底比較
蓄電池を購入するにあたり、
「蓄電池にはどんなメーカーがあるのだろう」
「自分の家に合う蓄電池を知りたい」
と考えている方は多いのではないでしょうか。
蓄電池の違いは分かりづらく、選ぶ際は苦労しますよね。
そもそも蓄電池の種類は多く、どのタイプが自分の家に合うのかも分からないなんてことも…。
そこで、今回の記事では家庭用蓄電池の人気蓄電池メーカーを紹介します。
この記事を読むと、下記の内容が分かります。
- 蓄電池の定番メーカーの特徴
- 各メーカーの定番商品
まずは蓄電池の定番メーカーや商品を知ることで、自身の比較検討に生かしてください。
目次
蓄電池市場は追い風!各メーカーがシェア獲得を目指して製品開発中!
蓄電池は今注目を集めている分野です。
というのも、「震災への備え」「持続可能なエネルギーへの転換」といった社会的なムーブメントが巻き起こっているからです。
設置機種や住んでいる地域によって国・地域から補助金が出ることからも、蓄電池市場の追い風が覗えます。
もちろん企業もこの追い風に乗るべく、他社より優れた製品を開発しようと力を入れています。
太陽光発電と連携した「ハイブリッド型蓄電池」の発売は記憶に新しいですが、今後もより便利で効率的な製品開発が見込まれます。
これまでは電機メーカーや太陽光パネルメーカーが製造を担ってきましたが、伊藤忠商事のような異業種の参入も増えてくるかもしれません。
追い風に乗り、蓄電池市場は活性化しています。
【国内シェア上位】家庭用蓄電池の人気メーカー7社を紹介!
製品の特長はメーカーによって様々です。
ここでは国内の家庭用蓄電池シェア上位メーカー7社と定番の製品を解説します。
それぞれ特徴が異なるので、自身の需要と照らし合わせてチェックしてください。
ハイブリッド型蓄電池のシェアNO.1 シャープ
画像引用元:シャープ公式HP
家庭用蓄電池で高いシェアを誇っているメーカーがシャープです。
特にハイブリッド型蓄電池のシェアが業界の28%を占めており、太陽光発電と連携した蓄電システムに強みがあります。
シャープは「クラウド蓄電池システム」というハイブリッド型蓄電池を扱っています。
クラウド蓄電池システムは、製品のバリエーションが豊富です。
- 単体でも、太陽光システムと連携しても使える
- 大容量、ミドル、コンパクトの3サイズ
- 屋内設置・屋外設置を選べる
- 蓄電池増設も可能
もちろん、1万2000回の充放電を行っても容量の7割を維持できたり、天気予報連携などのAI技術の活用にも力を入れていたり、品質も業界トップクラスです。
家庭用蓄電システムの累計販売台数国内NO.1 ニチコン
画像引用元:ニチコン公式HP
ニチコンは家庭用蓄電システムの累計販売台数国内第1位の蓄電池メーカーです。
トップメーカーとして、「この先も価値が続くもの」として豊富な種類を取り揃えており、顧客の様々な需要に応えています。
例えば、単機能電池として最大クラスの容量16.6kWhの蓄電池「ESS-U4X1」をはじめ、これから太陽光発電を導入する方向けのハイブリッド型蓄電システム、ちょっとしたスペースで小容量の蓄電をしておきたい方向けにはポータブル蓄電システムがあります。
そして、近年注目されている電気自動車の蓄電もできる蓄電池が「トライブリッド蓄電システム」です。
毎日の電気自動車のエネルギーが自家製電気でまかなえ、家計にも優しい蓄電池です。
地球規模の環境問題、日本のエネルギー問題から、家族の未来まで考えて、蓄電システムを開発していることがニチコンの一番の特徴でしょう。
単機能型蓄電池のシェアNO.1 伊藤忠商事
画像引用元:スマートスター公式HP
実は伊藤忠商事も蓄電池を販売しており、単機能型蓄電池のシェア第1位を獲得しています。
伊藤忠商事が製造している蓄電池は「スマートスター」「スマートスターL」「スマートスター3」です。
「スマートスター」は人工知能を活用した次世代の蓄電池システムで、単機能型蓄電池のシェア40%を誇っている人気製品です。
高いシェアを得ている要因としては、基本スペックの高さが挙げられます。
蓄電容量は9.8kWhで、3kVAの高出力かつ200Vの家電にも対応可能です。
充電自体も3時間で行えるので、すぐに完了します。
さらに、停電時でも分電盤全てをバックアップする全負荷型の蓄電池です。
そのため、事前に負荷を特定しておく必要がなく、使いたい電気を自由に使うことができます。
AIによる電力需要パターンの学習や充放電最適化によって、効率よく電気を活用できることもスペックの高さを示しています。
高出力かつコンパクトな蓄電池 長州産業
画像引用元:長州産業公式HP
長州産業の蓄電池保証は構成機器が15年、太陽光モジュールが25年。
雨漏り保証も含めて施工にも10年の保証がついているので、かなり充実しています。
さらに、長州産業の特長を存分に生かしている製品が「スマートPV」です。
スマートPVは太陽光発電も蓄電池もコントロールできるハイブリッドパワーコンディショナと、同等容量で世界最小・最軽量クラスの蓄電池を組み合わせたシステムです。
創蓄連携システムにより、経済モード・安心モード・グリーンモードを使い分け、ライフスタイルに合わせた設定ができます。
また、スマートPVはユニットの重量が約52kgのため、大容量蓄電システムに必要なクレーンでの運搬などの大規模な設置工事は必要ありません。
導入コストも低く、効率的な電気使用のできる点がスマートPVの強みです。
ハイブリッド型蓄電池のパイオニア パナソニック
画像引用元:パナソニック公式HP
パナソニックは高性能・信頼性・豊富な機器を武器に蓄電池シェアを獲得しています。
蓄電池ユニットは10年、システム機器瑕疵・機器瑕疵は15年の保障体制も魅力的ですよね。
そんな万能なパナソニック製蓄電池の中でも、特に優れているのは業界初の「創蓄連携システム」です。
一般的に「ハイブリッド型蓄電池」と呼ばれる先駆けがパナソニックの創蓄連携システムです。
さらに、創蓄連携システムは定番の「システムS」、システムSに機能性や容量に改良を加えた「システムS+」、あとから蓄電池を取り付けできる「システムR」、停電時に大容量が使用可能な「据置タイプ」の4種類から成り立っています。
容量も組み合わせによって変えられることから、機器の豊富さが際立っているのも特徴です。
軽量蓄電池といえば! オムロン
画像引用元:オムロン公式HP
オムロンは太陽光発電のパワーコンディショナー国内シェア1位のメーカーです。
また、太陽光と連携した蓄電池もシェアを獲得しており、豊富な種類とコンパクトな設計で顧客のニーズに応えています。
中でも2020年10月に発売した「マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズ」は今後のオムロン製品の中核となりそうです。
「マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズ」は蓄電池業過初のマルチ蓄電プラットフォーム。
1プラットフォームで単機能型、ハイブリッド型、全負荷対応型の役割を担うことができ、その時々のニーズに合わせた発電が可能です。
もちろん、小型で高出力のため、蓄電池の設置場所や停電時に困ることも少ないです。
ネットワーク接続も問題なく行え、電力の効率化もできます。
新製品が「日経産業新聞賞」を受賞! 京セラ
画像引用元:京セラ公式HP
京セラは1975年から太陽電池の研究・開発に取り組む老舗メーカー。
近年は蓄電池開発にも力を入れており、6.5kWhのハイブリット型蓄電池、3.2kWh、12.0kWhとタイプの違う単機能型蓄電池、公共施設の非常用電源にも使われるリチウムイオン蓄電池を取り揃えております。
また、2020年に登場したのが「エネレッツァ」です。
「エネレッツァ」は世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電システムで、「日経優秀製品・サービス賞2020 日経産業新聞賞」を受賞しています。
特徴は長寿命・高安全性・低コストを実現した機能性。
電解液を電極に練り込むことで安全性を高め、寿命を1.5倍に伸ばしています。
また、製造工程の簡略化と部材の削減により、原材料費をこれまでの7割に抑えることに成功しました。
高品質な製品が低コストで、なおかつ5kWh、10kWh、15kWhのラインアップからお選びいただけます。
蓄電池はシェア率よりも自身の需要に合ったメーカー・製品選びを!
今回は各蓄電池メーカーのシェア、特徴、定番製品について紹介しました。
記事を読んでわかるように、メーカーによって特長が異なりますし、製品によっても色々な利点があります。
蓄電池は10年、20年と長期的に使用するものです。
定番メーカーや定番商品で蓄電池を選ぶのではなく、自身の需要に合った製品選びが大切です。
今回の記事を参考に、後悔のない蓄電池選びをしてください。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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