【徹底解説】エリーパワー蓄電池「POWER iE5 GRID」のメリットは？

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エリーパワーという会社をご存じですか？

2006年に慶應義塾大学研究室のメンバーが立ち上げた会社で、リチウムイオン電池や室内蓄電システム、急速充電可能なハイレート電池などの開発を行っている会社です。

今回はエリーパワーの会社概要やPOWER iE5 GRIDの価格、メリット・デメリット、保証内容などについてまとめます。

エリーパワー株式会社はどんな会社？

エリーパワーは2006年に創業した比較的新しい会社です。

会社の概要や実績について簡単にまとめます。

会社概要

エリーパワーは2006年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究室の教授だった吉田博一氏が創業した企業です。

吉田氏は住銀リース株式会社（現三井住友フィナンシャル＆リース株式会社）の取締役社長を経験した人物でもあります。

創業の翌年、リチウムイオン電池セルを完成させ、2009年には神奈川県に独立型リチウムイオンEV充電スタンドの第一号を納入するなど実績を積み重ねます。

その後、数々の蓄電池や蓄電システムを開発し注目を集めます。

そして、2021年10月に今回紹介する「POWER iE5 GRID（パワーイエ・ファイブ・グリッド）」の販売を開始しました。

実績

エリーパワーの蓄電システムは高い安全性や信頼性が評価され、累計出荷台数84,000台を突破しました。

2006年に創業して以来、電池が原因となった重大事故を発生させていないことが高く評価された結果といえるでしょう。

高い信頼性は販売実績に直結し、小型蓄電システム販売台数ナンバー1を獲得しました。

※一般社団法人 日本電機工業会（JEMA）自主統計と当社出荷データに基づく（2017～2021年度実績）

ここでいう「小型」とは1〜3kWh未満の蓄電容量のことです。

小型蓄電池の世界で、エリーパワーは確固たる実績を有しているといってよいでしょう。

POWER iE5 GRIDの価格

POWER iE5 GRIDの価格はオープン価格であるため、エリーパワーの公式サイトなどに記載がありません。

具体的な価格についてはPOWER iE5 GRIDを取り扱っている事業者に問い合わせて確認するしかありません。

POWER iE5 GRIDのメリット

POWER iE5 GRIDには5つのメリットがありますので、それぞれについて解説します。

高い安全性と超寿命

1つ目のメリットは高い安全性と超寿命です。

エリーパワーは蓄電池セル技術に関して、豊富な実績を有しています。
蓄電池に使用している「HY battEliiy（HYバッテリー）」は自社開発したもので、「釘刺し（内部短絡）・圧壊・過充電しても熱暴走のリスクがなく発煙・発火しない」という世界トップクラスの安全性を誇っています。

安全性が高い理由はHYバッテリーに使用するリン酸鉄を使用しているからです。
リン酸鉄は熱安定性が高く、発火リスクを大きく低減させることができるのです。

また、寿命が長いことも大きなメリットです。
HYバッテリーは15年繰り返しフル充電しても、電池容量保持率が70%を維持できるため、長期間にわたって使用可能です。
安全性と寿命を両立させたバッテリーを使用しているため、POWER iE5 GRIDは高い性能を発揮できます。

家全体をバックアップする全負荷型ハイブリッド蓄電システム

2つ目のメリットは全負荷型ハイブリッド蓄電システムを採用していることです。

蓄電システムには指定した特定のブロックに電気を供給する「特定負荷」タイプとすべての部屋に電力を供給する「全負荷」タイプがあります。

POWER iE5 GRIDは全負荷型を採用しているため、停電時でもすべての部屋に電気を供給できます。
停電時に自立運転で出せる出力は最大5.5kVAで200V出力にも対応しています。

そのため、停電時であってもエアコンやエコキュート、IHクッキングヒーターなども利用できます。

選べる4つの運転モード

3つ目のメリットは4つの運転モードがあることです。

運転モードは以下のとおりです。

• 節エネモード
• スマートモード
• ノーマルモード
• 蓄電モード

節エネモードは電力自給率を向上させるモードで、余剰電力を蓄電池に貯め、太陽光発電で発電できない夜間や発電量が少ない悪天候時に利用します。
蓄電池の容量が満充電のときは売電します。

スマートモードは経済メリットを大きくするモードです。
太陽光発電による余剰電力は売電し、電気料金が安い深夜に蓄電池を充電します。

蓄電モードは災害や停電といった非常事態に備え、常に蓄電池を満充電で維持するモードです。
蓄電池の容量が不足しているときは電気を買い、満充電時には売電します。

顧客をサポートする「ごあんしんサービス」

4つ目のメリットは顧客をサポートする「ごあんしんサービス」があることです。

エリーパワーは蓄電設備の稼働状況をモニターし、異常があるときは電話で確認を入れます。
ソフトウェアのアップデートやIoTサービスといったソフト面でのサポートも行います。

2021年グッドデザイン賞受賞

5つ目のメリットはグッドデザイン賞を受賞していることです。

グッドデザイン賞とは、公益財団法人日本デザイン振興会の主催で贈られるもので優れたデザインをもったものに贈られる賞です。

受賞理由は、デザイン性の良さや安全性・耐久性などが高く評価されたからです。
シンプルで、住環境に自然にとけこむデザインが評価されたからでしょう。

POWER iE5 GRIDのデメリット

国産蓄電池として高く評価されるPOWER iE5 GRIDですが、デメリットも存在します。

デメリットを2点紹介します。

初期費用が掛かる

1つ目のデメリットは初期費用がオープン価格であることです。

オープン価格であるため正確な費用を割り出せませんが、150万円以上の予算を見積もらなければなりません。

自動車の価格に近い予算が必要であるため、簡単には手を出しにくいといえます。

知名度が低い

2つ目のデメリットは知名度が低いことです。

パナソニックやシャープ、オムロン、ニチコンといったメーカーと比べると、エリーパワーの知名度は低く、ネット上で情報を検索しにくいという弱点があります。

ただ、エリーパワーの公式サイトは非常に充実しているので、比較サイトなどで取り扱っていなくても、必要な情報を手に入れることはできるでしょう。

POWER iE5 GRIDの保証内容

POWER iE5 GRIDの保証は業界最長クラスの15年です。

保証内容は充電可能容量保証とシステム保証です。

充電可能容量が70%を下回った場合、15年保証を適用し代替品と交換します。

システム機器が故障した際は無償で点検修理します。

まとめ

今回はエリーパワーの蓄電システムPOWER iE5 GRIDについて紹介しました。

エリーパワーは2006年創業と比較的新しい会社ですが、電池セルの全てを国内自社工場で生産している珍しい企業です。

知名度こそ低いものの、高い品質と充実した顧客サービスにより順調に実績を伸ばしています。

しかも、保証が15年もあるため安心して長期間使用できます。

2022年現在、政府や地方自治体は蓄電池の設置に補助金を出していますので、この仕組みを上手に活用すれば、購入費用を割安にできます。

蓄電池設置を検討しているのであれば、エリーパワーの公式サイトで、製品の内容を見てみてはいかがでしょうか。

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